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【事例?U】
札幌市の場合

 

《職場研修の意業》
札幌市では、職場研修を、日常の仕事を通じて上司が部下に対して行う指導・育成及び局(区)内で行う集合研修、と捉えている。
《職場研修に関する規定等》
札幌市では、後掲のとおり「札幌市職員研修規程」及び「職場研修・部局研修実施要綱」を定めてその中に職場研修に関する規定をおき、これらに基づいて全庁的に職場全体が協力して職場研修を組織的に推進している。
職員研修規程では、職場研修の意義、職場研修の円滑な推進を図るために職場研修総括推進者、職場研修推進者を置くことなどを定め、実施要綱では、職場研修の方法、内容、職場研修総括推進者等の職務等について定めている。
《札幌市における職場研修の特徴》
?@ 係長以上の職にある職員が、その所属職員を対象に、日常の業務を通じて計画的かつ継続的に当該職員を指導し、育成するための研修を実施するものとしていること
?A 職場研修の円滑な推進を図るため、職場研修総括推進者、職場研修推進者を置くこととし、それぞれの職務を実施要綱に明記していること
?B 職場研修の内容について、全体の奉仕者としての自覚を高める研修等具体的に実施要綱に明記していること
?C 職場研修の推進・問題点等に関することを協議するため、職員研修所と各局との連絡協議機関として、職場研修連絡協議会を置いていること
《職場研修マニュアル等》
札幌市総務局職員部職員研修所では、「職場研修の手引き《部下の育成、組織の活性化は管理監督者の責務》を作成し、管理監督者に配布している。この手引きには、職場研修を実施するに当たって参考となる具体的指導方法や留意事項のほか、市の職員研修体系、職場研修の推進体制、職場研修(集団指導)のカリキュラム例や、臨時職員及び非常勤職員のための職場研修のノウハウなどが盛り込まれており、管理監督者の意識啓発冊子としても職場研修の実務的な手引き書としても使えるものとなっている。

 

 

 

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